信長を変えた小牧の四年間
時は16世紀。戦国時代が幕をあけ、有力武将たちがしのぎを削り、群雄割拠の世界になっていた日本。尾張(現在の愛知県西部)の一武将であった織田信長公が、時代の表舞台に躍り出てきます。彼が織田家内部の権力争いや、三河・駿河・美濃などと領土争いをしていたさなか、1563~1566年に腰を据えた小牧で、その後の人生を左右するとても大切な出会いをしていました。幼少期から小牧を去る30代前半までの時代と心情の変化に着目し、信長公の新しい一面に迫ります。
織田三郎信長(通称:のっぶ)
織田弾正忠家嫡男。
幼いころから聡明で観察力があり、それゆえにつらい思いをしたため、人物・物事の好き嫌いがはっきりした性格になる。父 信秀を敬愛し、戦術・戦略をよく学び、馬術に長ける一方、奇抜な格好やふるまいで周囲を振り回す問題児。若い頃から周辺諸侯だけでなく、兄弟親戚との戦に明け暮れ、心に闇を抱えながらも勝ち続けることで周囲を従え、強烈なカリスマ性と深い戦略で時代を生き抜く麒麟児へと成長していく。
■好きなもの:馬、こんぺいとう、名古屋コーチン、新しいもの